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<恐怖とあせり>
「動け、動け足、大事な時に!」
泰三があせればあせるほど、足はしびれたように 小刻みに震え、力が入りません。
それは恐怖のせいでした。
一方、7足生物は、気を取り直したのか、2本の前腕を床に立て身を起こし、好奇心に燃える赤い目を輝かせ、再び泰三めがけ、はってきたのです。
泰三も何とか片足を動かす事に成功しましたが、震える足ではスロープを 登る事もできず、鉄パイプを杖にしながら、歯を食いしばり、 1歩ずつ部屋のすみへと下がるのでした。
「ネーメチョ、マーナ、ヌーメチョ、ヤー」
かんだかい不気味な呪文が、泰三のまわりを鳴り響きます。
「あの声だ、カプセルの中で聞いた声だ。――やっぱりこいつがやったんだ!」
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