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<すてきな壁>
勢いよく立ちあがった泰三は、少しめまいがして壁に手をつくと、異常な感覚に、ワッと手を引き込みました。
見ると、壁に手が10センチもめり込み、その穴から緑色に光る液体がドロッとにじみ出たのです。
手を引いてしばらくすると、壁はもとのように平らになり、垂れた液体も壁や床にするりと吸い込まれました。
「僕は……助かったのだろうか?」
少し不安を感じましたが
「これはデザインだ。僕は、ずっとステーションにいたから最近の船のデザインを知らないだけなんだ。ちょっとしゃれた船なんだ。――フランスの船かもしれない……」
そう考えて、部屋を出ました。
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