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<アップでヒーッ>
モールが崩れたレンガを跳ね上げ、やっと這い出ると、
あたりは静まりかえり、まわりに転がる数本の松明だけが、いくつもの影を廃墟の壁にゆらゆらと映し出していました。 モールがふと横を見ると、異常に大きな影が小さな影に覆い被さるように近づいており、バニラの腐ったようなにおいが立ち上ってくると、 モールは、言いようのない恐怖の中、息を止めながら、ゆっくり振りかえりました。 そこには炎に照らされキラキラ輝く黒い物体があり、それが獰猛なジャカブーの目ときづいたとき、「ヒーッ」恐怖にゆがんだモールの顔がモニターのすみに映し出されました。 |
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