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<崩れる階段>
2階の廊下を転がるように移動したモールは、身をかがめ、手すりの影に隠れました。
用心深く1階広間をのぞきこむと、異様に盛り上がった壁が、爆発したように崩れさり、広がる土煙の渦の中、松明に照らされた怪物の姿にモールは目をギョッと見開きました。 大きな黒い体中に、鋭いとげをびっしりと生やし、サメのような獰猛な口と、するどい爪の大きな手足を持った怪物は、まるでモールがそこにいる事をあらかじめ知っているかのようにじっと見上げていたのです。 ―まずいぞ、あんな足なら階段を登ってくる! モールがその場を逃げ出そうと思った時、続いていた振動のせいか、運よく階段が流れるように崩れ落ちたのです。 |
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