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<グールグール>
「やばい。何かが来てる……」
床に大きく開いた裂け目に落ちないよう、用心深く歩いていたモールが急に足を止めました。 グールグールというライオンがのどをならすような唸り声が、モールの背後から迫って来ていたのです。 ズズーン、ズズーン、バラバラ。 突然、左の厚い石壁に、何かが反対からぶつかっているかのように盛り上がると、すさまじい衝撃が、壁や天井にヒビをはしらせます。 「あーっ」頭を抱え、必死に逃げだすモールの正面に、砕けた太い柱が落ち行く手をふさぐと、モールは、とっさに目印となる松明を脇へ投げ捨て、右側の大きな階段を駆け登ったのです。 |
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