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<恐怖の果実>
「なんだろう?」
よく見ようと近づいた泰三は、その恐ろしさに「ハッ」と息を飲みました。
丸い実は、その1つ1つが、生き物の顔であり、口や目をゆがめて苦悶の叫び声を上げていたのです。
「ギャーッギャーッ」「ピキーン、ピキーン」「ゴゴゴゴゴゴヌーゥ」
人間のような顔もあれば、黒いうろこに覆われた顔もあり、それらが呪い、憎しみ、怒り、嘆きの、思い思いの叫び声を撒き散らしているのです。
それはもう、叫びによる『宇宙大合唱』とでもいうべきものでした。
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