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<うごめくリンゴ>
ドンドンスドドン、ドンスドドン……。
バチラスが、儀式でつかうタイコのような音を、背中の両側にあるスピーカーから響かせながら、スロープを登って来ました。 ニュークはすばやく、バチラスの手に飛び上がると、タイコのリズムに合わせ、低く呪文をとなえ、それにあわせて体を揺らし、目を緑色に光らせ、エクトプラズムを吐いています。 泰三は、さっきから聞こえていた猫のような声が、しだいにカラスや、フクロウ、豹や狼、などのうなり声へ変わってきたと気づきました。 ふと見あげると、白い実は、すでにリンゴのような大きさに成長し、つるんとした半透明の皮膚の中で、何かがもぞもぞと動いていたのです。 |
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