| ←前のページ│ →次のページ │home │list |
![]() |
|
<白く丸い実>
ニュークは険しい表情で、呪文を繰り返しとなえだすと、体は青みをおびて輝き、それに反して部屋は暗く、ひんやりとした冷気が漂いはじめました。
どこからか「ニヤーッ、ニャーッ」という子猫のような鳴き声が、とぎれとぎれ、幽かに聞こえます。 泰三は、ゾッとした悪寒を背中に感じ、頭上を見ると、ドームの薄青い光りの中、木の根のようなものが、ねじれたり、伸びたりしながら、ザワザワとうごめき降りて来ていたのです。 目を細くして根の先をよくみると、ポツリ、ポツリと小さく白い、玉のような実がなり、すごいはやさで大きくなっているのでした。 |
←前のページ│ →次のページ │home │list |