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<宇宙のパン食い競争>
みんな、すぐにはそれが地球だとは、信じられませんでした。
丸かった地球は、四方から削られ、輪郭は今やでこぼこした岩のようで
地表には、黒い穴が幾つも浮き出し、
それが、見る間にどんどん大きくなっているのです。
味わった事のない恐怖に、管制室の人々は、無言で立ちすくんでいます。
「ものすごい速さで、地球が食べられています。だめだ、食べ過ぎだ。 まるで、宇宙のパン食い競争です。 ああ、日本が消えそうです。だれか助けて!」
静まりかえった管制室に、泰三の悲痛な叫び声だけがキンキンと響きました。
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