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少年ケニヤパワー |
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私は、絵物語『少年ケニヤ』を古本で手に入れていらい、好きでよく読んでいました。 なんども読むたびに新しい発見があり、アイデアやユーモアがいっぱいつまったアクション物語でありながら、のんびりとした時間が流れ、読み終わるとほんわかした感じになる。 どうしてこんな感じがするのだろう……。 実際、私が絵物語を書こうと思ったのも、この『少年ケニヤ』の不思議な読後感に刺激されたからです。 では内容を知らない人もいらっしゃるでしょうから簡単に少年ケニヤのストーリーを簡単に紹介させていただきます。 |
あらすじ 1941年、日本人の少年ワタルは、父村上の仕事のため、アフリカへいっしょに行きましたが、日本がアメリカとイギリスに戦争をしかけ、巻き添えをこわがる案内人達が逃げたため、父と子はアフリカの大地で残されます。 そのままワタルと父は、離れ離れとなり、互いをさがしながら各地を転々とするのですが、 ワタルは、マサイ族の酋長ゼガに助けられ、たくましい槍の使い手に育ち、父を探す途中、謎の美少女ケートと知り合ったり、困った村人を助けたり、悪いまじない師を倒したり、巨大な大蛇の力を借りたりと、ものすごい戦いを繰り広げるというものです。 |
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少年ケニヤの社会的意義 少年ケニヤは、お話が面白いというだけでなく、別にずっと大きな意義をもっています。 それは、アフリカ人を日本人の子供達にもっとも近づけたという意義です。 物語に登場するアフリカの人々は、実に生きいきとして、独自の考えを持ち、感情に基づいて生きています。 そしてそこにうまくアフリカの習慣が組み込まれ説得力があります。 ・のどがかわいたとケートがいうと「かってにその牛の乳をのみな」と言ってくれるおかみさん。 ・子供だましないいつたえに、簡単にだまされる原住民。 ・魔物を利用するずるがしこい男。 ・子供だけどかしこい双子。 ・部族の誇りをもち、訓練された武力と、生き抜く知恵をもったゼガ。 ・ユーモラスな2人組 さらに人間だけではありません。 わたるの吹く笛の音に反応する動物との交流。 それらがしっかりと場面場面で 「アフリカという場所は怖いけど、アフリカ人は、おもしろい人たちでしょ」と読者に伝えています。 少年ケニヤの問題は、少し原住民の描きかたが「おろか過ぎる」ように感じられるところがあるので アフリカ人にとっては文句を言いたくなるかもしれませんが、 当時の日本人に対しては、アフリカは、十分魅力的な国として伝えられたことと思います。 私でも、読んで以来、なんとなく「ケニヤ人はいいやつなんだろうなあ」というイメージがあり、しかもアフリカへはぜひ行って見たいと思っています。 他にもそう感じられた方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか? 物語というのは成功すれば、こうした『国家レベルのPR効果』を持っているのです。 |
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